京都市が全国に先駆けて公立の少年合唱団を創設したのは昭和33年9月。京都市立醒泉小学校がNHK全国学校音楽コンクールで優勝し,学校の枠を超えた合唱団が熱望される中,当時の京都市長の発案により創設された。以来,50年間,本市における子どもたちの合唱活動の中心的存在として幅広い活動を行ってきた。
活動の趣旨は,合唱を通して団員の音楽性を養い,音楽を愛し,豊かで温かい人間味あふれる人格を形成すること。
平成20年度は,京都市内全域から,小学校4年生(男子のみ)〜中学校3年生まで約210名の団員が在団し,毎週土曜日の定期練習,夏季・冬季休業中の特別練習,そして,4月〜7月の毎週木曜日には新入団員の基礎練習を行っている。
毎年恒例の定期演奏会(8月),修了演奏会(1月)のほか,北海道から九州まで国内各地での演奏旅行も行っている。その他にも,京都市主催の行事,京都市交響楽団をはじめとしたオーケストラによるコンサート,などさまざまな機会にゲスト出演している。創設当初,「ウィーン少年合唱団に負けない,国際的な少年合唱団に」と創設当初の京都市長が願ったウィーン少年合唱団とも,数年に一度共演を重ねている。他にもドイツ・フランス・ブルガリア・中国など様々な国の合唱団とジョイントを経験してきた。言葉は通じなくても,音楽・合唱を通して,心が通じ合う。国境をこえて育まれた友情・経験は,子どもたちの大きな糧になっている。
また,1,900名を超える修了生の中には,著名な音楽家として活躍する者,音楽の指導にあたる者,合唱活動を続ける者なども数多い。中でも,昭和52年に合唱団を卒団され,指揮者として世界的に活躍されている佐渡裕氏は「この京都市少年合唱団で学んだことが,僕の最も大事にしている背景であり,財産」といつもおっしゃり,実際に何度か合唱団への指導に来ていただいている。そして,19年度は,50周年を迎え,OBである佐渡 裕氏のプロデュースの下,京都市が誇る京都市交響楽団・京都市立芸術大学・京都市立音楽高校に協力を得て,50周年記念演奏会(8月25日(土)・26日(日)京都コンサートホール)を行い,満員の観客から絶賛を受けた。まさに「メイドイン京都」の音楽の素晴らしさを,京都の文化力,コラボレーションの力で日本全国へ世界へと発信した。
なお,団員募集は,募集時において京都市在住の小学校3年生男子及び4・5年生男女を対象に,毎年1月に公募し,2月に入団審査を行っている。 |